湯の川温泉、草庵のグランドオープンに向けて現場が急ピッチで進んでいます。
2004年に岐阜県高山市から移設した古民家でレストラン棟を建てて以来、2008年島根県江津市から移築再生した宿泊棟、2010年のラウンジ棟と設計をさせていただきましたが、いよいよ草庵のグランドオープンです!
今回は雲南市三刀屋町の明治期の旧家を移築した宿泊棟、洋館建てレストラン、浴室棟などを増築しています。
梁には明治弐拾九年五月二十六日とあります。
ほとんどの古い柱は根継ぎして使うこととなりました。古材と新材のコントラストが鮮やかですが、竣工時には塗装で分からなくなります。
木造建築は北欧をはじめ世界中にありますが、金輪継ぎなどの木造仕口は木造建物の耐用年数を伸ばす意味からも、世界に広まるといいですね・・・。
まさか唐破風を設計するようになるとは、・・・?
以前文化財の修復に関わらせて頂いた事がありましたが、今回も唐破風では大工さんから教えられることばかり・・・(^^ゞ
屋根勾配が浅くて至難の唐破風となりました!
1階はプランを大きく変えていますので新材比率が高いのですが、2階の小屋組はほぼそのままです。瓦も再利用します。
草庵では和と様の融合をテーマにしてきましたが、当初レストランの設計条件として、「レンガの洋館」が求められました。毎回要求が過激すぎて汗が噴出します・・・(^^ゞ
危険か?とも思いましたが、洋館資料の中から華やかな構造装飾の旧三笠ホテルを見つけました。
明治38年に軽井沢に建てられ、多くの文化人が宿泊したことから「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれたとあります。
なんだか草庵に似ているではアリマセンカ?
信州カラマツを奥出雲の桧に代えて、100年ぶりに鹿鳴館の出現です☆
分家は本家より少しこぶりです。
設計時にはスタッフたちとエスロンレープやらコンベックスをあてがい採寸に、現場が始まってからは大工さん、監督さたちと出掛け、・・・軽井沢も近くなりました。
現場で型紙確認する石川くん。
今回もレストラン、宿泊棟のシャンデリアを創ってくれます。
また階段親柱などの装飾は現代の名工高橋如泥くんです。
あわせて 乞うご期待・・・☆