初めて訪れたご夫婦の住まいは、日本海を見渡す絶景の地でした。
眼前には海、裏山には山の恵み、広い土地には畑と仕事場が点在する大自然の懐で、夢のような一日を過ごさせていただきました。
環境と建築、食事と風景、そこに気さくなホストのキャラクターが加わり、夏合宿のような健やかで気持ちいい時間を過ごす事が出来ました。
海に沈む夕焼けのバルコニーでBBQし、やがて頭上には満天の星が広がり、時折天を裂くような鹿の鳴き声を耳にしながら長い時間夜風に吹かれた気持ちのいい一夜でした。インドアの囲炉裏とは異なり、キャンプように楽しい宴!
メトスカミンが燃える板間は囲炉裏縁にガラスを被せた座卓を囲みましたが、座卓が低い事で視界が広がり部屋の広がりを気持ちよく感じる事が出来ました。
海が見える高さまで家を持ち上げ、1階をピロティーとした建て方はご主人の構想で設計者の介入はなく、大工さんと二人三脚で建てられたようすが、そのことで一層素朴にご主人の人柄が反映され心地よい空間になったように感じました。
味わいの深い和食器、収集された骨董、額に入れられた子供の手紙、星野道夫と植田正治の写真、自作の陶器・・・調度品に主の人柄が垣間見え、主と住まいが一体となった暮らし振りには灌漑深いものがありました。
大自然、海、漁り火、風景が全てなのかも知れません!!
便利さを求めて私たちは町に住みます。
学校や買い物、駅などに近いことなどを条件に土地を選び、社会を中心とした価値観の中で暮らしています。
結果自然から離れた暮らしを強いられることとなりますが、利便性を求めること自体が刷り込まれた価値観なのかも知れません。
気さくな人柄や、気持ちのいい生活を育むのは、「自然に呼応した暮らし」なのかもしれません。
大自然の中で暮らすことは誰もができるわけではありませんが、暮らしの中に緑を増やしたり、アナログなものを増やす事で居心地のいい住環境に改善することはそれぞれに出来そうです!
大自然にはぐくまれたご主人の笑顔!
子供たちのアイドルでもあります!
松谷さん、奥田さん、ごんちゃん、ありがとうございました。
是非また!