蔵の解体が完了し現場確認に。
裏山が近く湿気から土台や柱脚の腐朽を懸念していましたが、思いのほか健全で安心しました。うちの事務所と同じ江戸期の蔵ですが、こちらの蔵は随分と健康です。
屋根瓦の全面葺き替えや外壁に鉄板を張るなど、細やかにメンテナンスされて来た事が長寿に繋がったかと思われます。
建物も人も同じなんですね!
穴の開いた土壁は遺跡のような実直さで、見る者を引き付けます。
筋違も胴差も持たない簡易な構造ながら、150年を経て再生可能な蔵。
改めて思えば「どうぞお好きに改修してください」と言わんばかりの無垢な佇まいではないか。
機能からの制約のない祖形の構築は神殿の様にも見えます。
古建築の叡智に恥じない改修をしなければ!
マンションリフォームも解体と共に隠されていた真実が。廊下、個室、DKをワンルームにする計画で、既設床レベル、天井高さが部屋毎に微妙にマチマチ。赤外線レベラーを据えて、0.5㎜の施工精度で不陸調整しながらの仕上げ施工に。
また給排水管、通気管が思わぬところから顕れ、現場からの電話の度にハラハラ、ドキドキでしたが、ようやく落ち着きました。
稗原の家ではこまめな現場監督に恵まれ、順調に大工工事が進んでいます。毎週定例会に奥さんに同席頂き、現場確認もスムーズです。今更ながらに奥さんの女子力に気づいた次第(笑)
長屋解体が完了。
敷地幅の確認までは順調に進んだものの、隣の屋根の迫出しや家屋の倒れなどから、建物幅の縮小は必須・・・?
こちらはまだしばらくはハラハラドキドキが続きそうです!
奥谷の家の塗壁のチリじゃくり。ラスボード+塗厚の18㎜幅で構造材溝掘り加工。いい仕事です!
木製建具の枠廻りの取り付けまでが完了し、順調です!