CLTとLVLの建設現場見学会で広島へ。
小さな建物ながら150㎜合板の存在感と金物で緊決されビクともしない無敵感圧巻であった。しかし自分の現場には不向きだなぁ~!と実感。自分の立ち位置を再認識する契機ともなった。
広島ではその後村野さんのカトリック教会と高須賀晋さんの染と茶を見学。インターン学生との帰路、目新しい建築と伝統を踏まえた建築について、台湾学生の意見を聞いてみたくなった。
建築は次の時代に引き継がれることを宿命としているように思う。全ての生物が遺伝子を運びながら生きるための形を伝えるように、建築もまた遺伝子を乗せる舟ではないかと思う。一つの突出した建築では次の世代にうまく伝わらない。今日のようにメディアの力を借りて伝搬したとしても長くはもたないのではないか。理解とメンテナンスが不可欠なのだ。
・・・愛かな?
多くの人達の共感を得ながら引き継がれることが建築の遺伝子ではないかと想う。
What is necessary for one architecture to be succeeded to the next generation?
目新しさではなく、永遠に新しい建築には何が必要か?
Forever new architecture, what is necessary to be forever fresh?
The new architecture will soon become obsolete.
そんな事を伝えようとしたが、不慣れな車のハンドルを持ちながら拙い英語しか出て来ない自分が腹立たしかった。
伝統や文化(遺伝子)が抽象化された現代建築にも魅力的なもの多い。しかし過去の素材を蘇らせながらダイナミックな現代建築を創る中国の建築家 王澍さんのような遺伝子を感じる建築には言葉に出来ない包容力を感じた。
しかし17世紀まで先住民族時代とする台湾の歴史は浅く、木造よりもレンガ造に懐かしさを感じるという。
ならば人類に共通する過去まで遡り、そこから新しい建築を模索すれば良いのではないかとも思うが・・・